Vol. 6
【1】 来年度の活動予定
【2】 第4回TLA会合レポート etc.

TLAニュースレター For Members

Vol. 6(令和3年3月30日配信)

今号のトピック

【1】 来年度の活動予定

【2】 第4回TLA会合レポート

【3】 TLA加盟メンバーのご紹介


【1】来年度の活動予定

令和3年度は下記の取り組みを実施する予定です。詳細は随時TLAオフィシャルWEBのメンバー専用ページ等でご案内します

(1) TLA会合の開催

加盟メンバーへの情報提供やネットワーキング促進等を目的としたTLA会合を、来年度も年度内に3回程度開催する予定です。TLA加盟メンバーのご紹介も兼ねた会場選定等も検討しています。

(2) TLA加盟メンバー向けニュースレターの配信

TLAの活動を促進するための情報を配信していきます。

(3) TLA加盟メンバーのコンテンツのグループ視察 New!

TLAの新たな取り組みとして、加盟メンバーや加盟メンバーが保有するコンテンツをもっと知っていただくためグループ視察を実施します。開始初年度として、10カ所程度の訪問を数回に分けて実施する予定です。

(4) 商談イベントへの参加枠の提供

ラグジュアリートラベル市場向けのコミュニティ「Connections」が開催する以下のイベントへの参加枠をご提供します。

  1. Connections in Madeira

   日 程:6月27日~30日(開催形式:バーチャル)

   募集枠:全3枠(※無料)

  2. Connections in London

   日 程:9月26日~29日(開催形式:リアル)

       9月26日~10月1日(開催形式;バーチャル)

   募集枠:全3枠(※無料)

(5) Connectionsポータルサイトの利用権の提供(Connectionsによる審査有)New!

上記Connectionsのメンバー専用ポータルサイトにて、以下のものが利用可能となります。

  • Connectionsのメンバーバイヤーへのコンタクト
  • バーチャルセミナー/セッション等への参加
  • 追加費用で商談イベントに参加可能

など

(6) ILTM Cannes 2021 へのTLA合同出展

ILTM Cannes 2021の東京ブース内にTLAが共同出展し、加盟メンバーと合同で商談に臨みます。そのメンバーを3社/3名程度募集します。

(7) 海外向け情報発信

東京都および東京観光財団(TCVB)が運営する媒体等を活用し、皆さま(一部)の商品やサービス、コンテンツ等を海外に向けて情報発信します。

【東京都とTCVBのオウンドメディア】

  • ラグジュアリートラベル向けオフィシャルWEBサイト

TimelessTokyo.com

  • ラグジュアリートラベル向けオフィシャルInstagramアカウント

@Tokyo_TimelessTemptations

【その他メディア】

  • 東京都およびTCVBが加盟するコンソーシアム(Virtuoso、Traveller Made、Connections)のオウンドメディア
  • 海外インフルエンサーのオウンドメディア(ブログ、SNSアカウントなど)

 

【2】第4回TLA会合レポート

第4回TLA会合を、3月19日(金)にオンラインで開催しました。

第1部では日本在住の欧米出身の富裕層をゲストパネリストにお迎えし、国内外でのラグジュアリートラベル体験談や、東京・日本に求めるもの等について、Post/Withコロナ時代も見据えたディスカッションを行いました。

パネリスト

  • 日本ロレアル副社長夫人、AALUNA Founder & CEO  

   アドリアナ・アーシャンボーさん(女性)

  • Hachette Japan Collection社長 

   アントワン・ドゥボーさん(男性)

Q1. 海外で印象に残っている体験は

(アドリアナさん)数年前にコロンビアにいった時の体験が印象に残っています。海岸沿いのCartagenaという町なのですが、南米の雰囲気とスペイン文化が見事に融合した非常に美しい町でした。ルレ・エ・シャトーに加盟するホテルは、古いコロンビアの民家を見事に改築した建物で、ホテルの主人に出迎えられ、滞在中は常に、控えめではあるが的確なサービスをしてくれて、大変感動しました。

 

 

Q2. 旅先を決めるきっかけは

(アドリアナさん)私の場合エージェントは通しません。行先は、その時々で、家族(旦那様、10代のお子さん2人)と相談したり、私が決めたりします。大体は、インターネット検索で行先を決めます。トリップアドバイザーなどを見ることもありますが、ほとんどの場合はインスタグラムを参照しています。自分の興味があるワードをハッシュタグで検索して、出てきた様々な写真を見ながら「へー、ここが人気なのね!」「是非ここは行ってみたい!」といったように、写真をガイド代わりにして自分の旅を組み立てています。あとは、友人の口コミなども参考にすることもあります。

(アントワンさん)私も同様です。

Q3. コロナ後の旅行意欲・ニーズの変化は

(アントワンさん)今、私を含め、ほとんどの人は旅行がしたくてウズウズしています。ニーズは変わるでしょうね。やはり、プロテクションが今以上に必要になるし、清潔な場所に行きたいと思うのは当然。その点日本は最高だと思います。

(アドリアナさん)何をもって「コロナ後」とするのか難しいですね、「皆がだいたいワクチンを打ち終わった」頃でしょうか。いずれにせよ私達はこのウイルスと一緒に生きていかなければいけないということは確実。そして、今私達が新しい世界のスターティング・ポイントに立っていることも間違いないと思います。

Q4. 海外のご友人を東京に迎える際どのようなリクエストがあるか

(アントワンさん)大体は、東京と京都にいってみたい、伝統とモダンの両方を見てみたいということが多いです。50代60代の人は温泉や和食、寺院を巡る、などのリクエストが多いかも。でも若者からは、マンガや、音楽など、本当に様々なリクエストを受けます。

(アドリアナさん)ある時、オートバイが趣味の人に「東京でしか見つけられないヴィンテージのハーレーダビッドソンがあるからそれを買えるところに連れて行って欲しい」と言われました。自分は全く分からないので、散々周りに聞きまわった挙句、友人の仏人に聞いて、ヴィンテージのハーレーダビッドソンを売っている場所を見つけて連れて行ったら、大喜びされました。リクエストは本当に人それぞれですね。

Q5. 実際に東京にご友人を迎えて喜ばれたことは

(アドリアナさん)東京では有名な建築や、現代的なものが喜ばれます。また、東京は人が多くてごちゃごちゃしているのに、同時にとても静かで公共施設が清潔なことにとても驚かれます。

(アントワンさん)英語表記があふれる場所は喜ばれません。英語メニューが無い、お任せメニューしかないなど、現地人しかしらないユニークな体験ができる場所が喜ばれますし、横で日本人がアシストしてくれると非常に良いサービスだと思います。

Q6. 東京でラグジュアリートラベラーを迎えるにあたって足りない点は

(アドリアナさん)最も必要だと感じるのがフレキシビリティです。お互いいくら英語で話せても、文化背景が違えば感じ方が違うことがありますよね。東京では特に時間的なことで文化の違いを感じます。例えば「食事の時間は〇時~〇時」と決められていること、これは西洋人には好まれません。ラグジュアリートラベラーはお金を持っているからこそ、自分の好きなものを確実に得たいという特徴があります。彼らの文化背景を理解したうえで、求めていることを東京で見つけて提供してあげるのが最高のサービスだと思います。

(アントワンさん)ラグジュアリーな旅とは、単に街や文化を発見するだけではなく、その土地の人と交流して理解を深めるという要素が必要です。例えば江戸切子や江戸小紋といった東京に未だ残る伝統工芸などを通して、工房で職人と触れ合い、そこでしか買えないものを提供するといったものは大切だと思います。

(アドリアナさん)例えば日本・東京でホテル学校のようなものを充実させるとか、欧米のホテル学校に留学させる、または欧米でホテル業を学ぶ学生と交換留学するなど、東京と欧米の双方向でサービス業の教育をすることで、文化理解が深まるかもしれません。また、「おもてなし」という言葉がありますが、これは日本人だけのコードになっている気がします。日本人がいうおもてなしは様々なルールの上に成り立つもののように感じます。欧米は個人主義なので、おもてなしといわれるサービスを堅苦しく感じることがあるのです。個人のニーズに沿うサービスが必要だと思います。

(アントワンさん)東京にももう少し歴史的なものがあるといいですね。私のオフィスは神楽坂にありますが、新しい建物ばかりが増えてとても残念です。また、東京には魅力的な海・川が無いように感じます。東京は海の近くなのに、良いビーチがありません。お台場はビーチとしては魅力に欠ける。一方パリは、海は無いけど、セーヌ川で様々な体験ができます(クルーズや、夏には人工ビーチも)。

(モデレーター)確かに、ロンドンのテムズ川、パリのセーヌ川のような川が東京には無いという意見を欧米の方から聞くことが多々あります。また、大阪城のように再建された「作り物」であっても、城を見たいという気質がフランス人にはあります。そのため皇居に行ってもお城が無いというのが残念、という声が大変多いです。

 

 

Q7. 東京でしかできない体験、魅力とは

(アドリアナさん)ミシュランの星付きレストランが世界一というグルメの街なので、日本料理クラスがあったら面白いかなと思います。

(アントワンさん)たとえば靖国神社でお能や相撲を見ながら花見をする。花見は他の国には無い文化・イベントです(アドリアナさんも同意)。残念なのは、こういったイベントについて情報が少ないこと。例えば夏祭りや花火大会はすごく楽しいものなのに、観光客は情報を得づらい。情報が一か所に集約されているサイトがあればいいのですが、観光客にとってはいろんなサイトがあり過ぎて、どこを見るべきか分からないのが現状です。

第2部会合では、TCVB田所明人より上記【1】の来年度の活動予定をご案内した後、参加いただいた皆さんと共にカフートを使った意見交換・ディスカッションを行いました。

Q1 関心のあるTLAの次年度の活動は?(複数回答)

来年度の活動では、「プロモーション支援」への関心が比較的高く見受けられました。

Q2 関心のある東京都&TCVBの次年度の活動は?(複数回答)

2021年11月に東京で開催予定の「Connections Tokyo 2021」への関心が高く見受けられました。Connections Tokyo 2021については、今後TLAオフィシャルWEBサイト等で詳細をご案内いたします。

Q3それ以外でTLAおよび東京都&TCVBに期待する活動は?(自由記述)

参加者の皆さんから以下の様な回答をいただきました。

回答集計後、東京都およびTCVBが加盟するコンソーシアム(Virtuoso、Traveller Made、Connections)での活動についてや、在日外国人を活用したプロモーション活動について、情報・意見交換が行われました。

Q4 Post/Afterコロナも見据えた、東京が取り組むべき課題は?(自由記述)

参加者の皆さんから以下の様な回答をいただきました。


回答集計後、東京独自のコロナ対策の基準やガイドラインの設置についてや、インバウンド再開に向けた検疫プロトコル等について、情報・意見交換が行われました。

Q5 コロナ禍だから発現・再発見した、世界に打ち出すべき東京の強みとは?(自由記述)

参加者の皆さんから以下の様な回答をいただきました。

回答集計後、コロナ禍前の東京の観光消費額の実に4~5割が都民および周辺県民によるもので、その需要回復や活性化の重要性について、情報・意見交換が行われました。

 

Q6 2021年のブッキング状況について教えてください。いつ頃から本格的にブッキングが入り始めていますか?(単数回答)

2022年1月以降が最も多い結果となりました。

Q7 アジア市場への期待・興味はありますか?(単数回答)

TLAの主なターゲットは欧米豪市場となっていますが、アジア市場への関心の高さが伺える結果となりました。

【3】TLA加盟メンバーのご紹介

第5弾となる今回は、「天孝」さんをご紹介します。

天孝

径に佇む江戸前天婦羅の名店です。1代目新井孝一さんが独立の際、その天婦羅に惚れ込んだ神楽坂の芸者が、自分の私邸を使わせ料理やをスタートさせたという話でも愛される同店は、かつて江戸庶民に愛された天婦羅を高級ダイニングへと昇華させたお座敷天婦羅スタイルを経験できるお店です。2代目店主の新井均さんは2015年のミラノ万博や、安倍首相が海外で要人を迎える晩餐会にも指名を受け料理を担当するなど、日本を代表する天婦羅職人です。また、海外の料理愛好家やシェフに天婦羅をレクチャーするプライベート料理教室も好評です。朝の市場での仕入れや新井さんによる絶品の天婦羅コースが楽しめます。

「海外でも美味しい寿司が食べられるようになってきた一方で、海外でおいしい天婦羅を食べられることは極めて少ない。真に美味しい天婦羅を、世界の人々に知ってもらいたいです。」と新井さんは仰います。TLA加盟メンバーの皆様の大切なお客様を迎え、美味しい江戸前天婦羅を提供したいと考えておられます。

※天孝さんでのプライベート料理教室等の体験については、同じくTLAメンバーのTokyo Cookさんにお問い合わせください。ゲストのご要望に応じてサポートいただけます。

加盟メンバーリスト

 


 

本年度も大変お世話になりました。

2021年度は、TLA会合にて皆様と直接お会いできます事を楽しみにしております。