TCVBが加盟するラグジュアリートラベル市場向けコンソーシアム「Virtuoso」は、組織の年次総会にあたるイベント「Virtuoso Travel Week」を毎年8月にラスベガス(米国)で開催しています。今年は8月10日(土)~15日(木)の期間で開催され、トラベルアドバイザーをはじめ、世界中からホテル、リゾート、クルーズライン、DMC、DMO等が参加しました。商談会は午前中は4分×46枠、午後は10分×11枠で行われ、4日でTCVBとして200件以上の商談を実施しました。商談したアドバイザーは7割弱が北米中心ではありますが、メキシコやブラジル等の中南米の方が約2割、そのほか、台湾やオーストラリア、英国などのアジア、オセアニア、欧州エリアのアドバイザーともお会いしました。また、商談会以外にも、カンファレンスやセミナー等様々なイベントが開かれ、ラグジュアリートラベル市場における動向やトレンドについて情報収集することができましたので、以下概要をまとめます。

【Virtuosoの動向やトレンド】
  • Virtuosoには1,000を超えるトラベルエージェンシー、世界50カ国を超える2万人以上のトラベルアドバイザーが加盟。約7割がUSA/カナダが占める。また、1,800を超えるホテル、DMC、DMOなどを含むサプライヤーが加盟。
  • 今年のVirtuoso Travel Weekは6,500人を超える参加者数。うち約3割がファーストタイマーであり、ベテランだけでなく若いトラベルアドバイザーも近年多く参加してきている。
  • 世界的にSustainabilityへの関心の高まり・取り組みが注目されている。Virtuoso内でも専門チームを構成。
  • アジアにおいては、現在中国富裕層市場への取り組みを強化している。
【東京に関する主なコメントや質問、フィードバック】
  • 全体的に日本への関心は高い。特に東京は美食の街というイメージが強い。おすすめのレストランやホテル(立地含め)などを聞かれることが多かった。一方で食に関しては、予約時の免責が他国より厳しい、有名店は予約が取れない、といった声もあった。
  • 質問が多かったのは、東京の滞在は最低何日必要か。いつがベストシーズンか。東京のMust See/Doは何か?また、モデル行程を欲しがるアドバイザーが多くおり、訪都への需要があるようであるが、まだアドバイザーでも東京をよく知る人は少ないと思われた。
  • オリンピック関連については今後のホテルの予約について、チケットの入手方法について照会があった。ホテルの予約が取れない、ホテルリリース時期がみえず困っている、オリンピック期間中が高額すぎる、などのコメントあり。
  • JRパスの購入方法・予約等交通についての問い合わせ。特にラグビーワールドカップ時に国内をうまく巡りたいなどの需要もいくつかあった。そのほかバスやリムジンなどのコーチサービス手配に関して、四季島など富裕層向け列車の予約に関して照会あり。